9月例会 ~頭スッキリセミナー~

山梨青年工業会は、すでにご紹介したとおり毎月1回、各委員会主宰で「例会」を行っています。その内容は、各委員会の特性を生かした学びあり、遊び あり、体験型イヴェントありとさまざまですが、手法的には二つに分かれると申し上げてよいかと思います。つまり、外部講師を迎えての「講師例会」と、委員 会メンバーが内容と進行を一から考え、完全管理して進めてゆく「手づくり例会」の二つです。私が今年度このブログでご紹介した2つの例会のうち、5月の情 報発信委員会(私の所属委員会でもありますが)による『その情報、本当に正しいですか?』は「手づくり例会」、7月の経営力委員会による『挑戦する経営者 に学ぶ』は「講師例会」でした。それぞれの良さがありますが、「講師例会」は外部からの新鮮な刺激を会にもたらし、「手づくり例会」は委員会が例会を創っ てゆく過程で"体験的学び"とプロデュース力、団結力を深めてゆくのが特色だと申せましょう。

さて、9月19日 (水)19:00から甲府商工会議所の5階ホールで行われた、総務委員会(柴田和則委員長)による9月例会『頭スッキリセミナー』は、「手づくり例会」に あたります。"ものづくり"をベースにしつつも多種多様な業種の若手事業家が集う山梨青年工業会をひとつに束ね、その活動を支えてゆく総務委員会。委員長 はじめ委員会メンバーのすべてが、常に「どうしたらこの会をスムースに運営してゆくか」という問いに頭を悩ませているに違いありません。「頭スッキリ」 は、まさにそのような総務委員会だからこそ選ばれたテーマなのだと思います。むろん、それは私たちにとっても、仕事や日常のすべての瞬間において、重要な テーマであることは間違いないでしょう。常に決断、判断が求められる毎日において、どうしたら、混沌とした思考の迷路から抜け出し「頭スッキリ」状態にた どりつくことができるのか。
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そのための道標として、総務委員会が携えたのが、「マインドマップ」という方法論でした。こ れは、イギリスの著述家トニー・ブザン(1942年生)が発案したブレインストーミングの手法であり、混沌とした思考に一定の道筋と論理を与え、いわば脳 内概念をマップとして視覚化する思考ツールです。中心にテーマ概念を置き、連想の枝を四方八方に伸ばしてゆくと、そのテーマから導き出される自分の考えが みごとに体系化され、視覚的にも楽しいマップができあがる、という寸法です。これを学び、実践してみようというのが今回の例会なのです。

例会は、パワーポイントによる資料を委員会メンバーが順次解説し、その間にテーブルごとに分かれた小チームで実際にマインドマップ作成を体験するワークショップがはさまれる、という流れで進みました。まず柴田和則委員長によるマインドマップ概説でスタート。ビル・ゲイツやアル・ゴアといった著名人、またGMやディズニー、ボーイング等の一流企業がさまざまな形でマインドマッ プを活用していることを解説、会員は緊張感に包まれました。そんな凄いことができるのか、と...。しかし心配無用。委員会メンバーがリレー方式で、マインド マップの目的・用途・作り方をわかりやすく解説してゆきます。飯島浩司会員は、自己紹介を例にとったマインドマップの実例。
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秋山由里会員は、中心テーマか ら伸ばしてゆくマインドマップの「枝」が自分の頭の中の引き出しを芋づる式に開け、思考を整理してゆくその手法のメリット。若尾逸生会員は、自分のスケ ジュールをマインドマップ化するその効用。功刀数也会員は、ノートテイキング、各種メモとしてのマインドマップの活用法。齋藤祐次郎会員は、キーワードの 重要性と応用例としてのSWOT(強み・弱み・機会・脅威)分析等の紹介。そして田中剛会員はビジネスへ活用できるマインドマップのさらなる可能性について。
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委員会メンバーが互いを絶妙のキーワードで紹介しながらバトンタッチしてゆく(これもマインドマップの効用?)など、笑いの絶えない プレゼンテーションの間にワークショップが挟まれ、会員は「自分」や「予定」といったテーマでマインドマップ作成に励みます。難しいのでは...という最初の 印象はたちまちほぐれ、枝を伸ばし、連想を広げてゆくことで、自分の中で混沌と渦巻いていたものが、みごとに整理されてゆくのです。そして、これは純粋に楽しい作業でもあります。

私個人の印象ですが、マインドマップにはふたつの方向性があると思います。ひとつは「自分」を 垂直的に掘り下げてゆく方向性。つまり、この得体の知れない「自分」というものの全体像をはっきりと見える形にする。自分は何が好きで、どのような生を歩 み、何に重きを置いているのか。もうひとつは「水平的」な方向で、スケジュールや仕事の段取りを決め、目的意識や優先順位を明確化し、行動に指針と方向性 を与えてゆく。このふたつの方向性を基本として、いくらでも応用が利く優れたツールであると実感することができました。それは上述のような総務委員会の的 確なプレゼンテーションのおかげであり、皆が共に考えることで単独の学びよりもはるかに多くの理解が得られるという点で、「手づくり例会」の良さが十分に 生かされた例会であったといえるでしょう。翌日から、さっそく実践している会員がかなりいるはずです。

例会には友好関係にある、先輩格の昭島青年経営者クラブの方々も参加してくださいました。終了後の懇談会では大いに友好を育みましたが、いつもの例会後の懇親会よりもさらに皆の会話がはずんでいたとしたら、それはマインドマップ実習で思考が整理されたおかげかもしれません...。

(文責:情報発信委員会 矢澤孝樹)

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このページは、山梨青年工業会が2012年10月 7日 21:52に書いたブログ記事です。

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