2012年6月アーカイブ

 山梨青年工業会の一年間の活動は、すでに長田会員がご紹介した4月例会・定期総会から始まります。
自治体や商工会議所の重鎮の方々、OBの方々など多くのゲストにご来場いただき、茂呂哲也会長を筆頭とした執行部、そして各委員会がそれぞれのマニフェストを高らかに誓う4月例会。それは青工会の新年度を告げる号砲と申し上げるべきかもしれません。
 ならば、年度最初の「通常例会」である5月例会は、その年の各委員会主宰の例会の口火を切り、基準をつくる重要な役割を担わされた例会と言うことになるでしょう。5月16日(水)19:00から甲府商工会議所201号室にて行われた5月例会の担当は、小林智斉委員長率いる情報発信委員会。本年度、新しく設置された委員会です。
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小林委員長が掲げたテーマは『その情報、本当に正しいですか?』。小林委員長の言葉を借りるなら、「"情報"という切り口で現代を見つめ、この時代に生きる私たちには何が必要かを解説します。」ということになります。情報発信委員会として、まずは情報そのもの本質を皆さんと共に考えてみよう、というわけです。
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 発表は7つのパートに分かれて行われました。まず平島直義会員から、日本におけるメディアの歴史の概略と、各メディアの特性についての発表。平島会員は豊富な図像を用いて重厚な導入部を形作りつつ、自ら主任を勤める五味新聞店での新聞購読勧誘をとってもさりげなく盛り込むことも忘れませんでした。

DSC_2674.jpg続いては、篠原幹雄副委員長と渡辺直樹会員による、渡辺会員の婚活大作戦をテーマにしたコント仕立てによる、ネットを通じての情報検索方法の解説。リハーサルとは異なる渡辺会員の暴走アドリブに翻弄されつつもみごとに軌道修正し続けた篠原副委員長の健闘が光りました。
会場では、「マイナス検索」や「フレーズ検索」といった比較的知られていない検索方法を、熱心にメモする会員の姿も。

続いては情報の本質に踏み込む3つのパート。

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まず渡辺郁副委員長が、情報を正しく把握しようとする私たちを惑わせる「バイアス」の実例を、センス溢れるヴィジュアルを駆使したパワーポイントを用いてテンポ良く解説。渡辺会員が入れる合いの手フレーズの嬌声に渡辺副委員長が耐え切れず爆笑してしまい、合いの手を急遽カットするというハプニングもありましたが、みごと立ち直り最後まで解説を語りきりました。
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続いて私・矢澤孝樹が、松本サリン事件や湾岸戦争を例にメディアの「間違える」本質と、それに惑わされない力としての「メディア・リテラシー」の概念について解説させていただきました。
DSC_2689.jpgこれを受け継ぐ形で向山忠利会員がメディアによる情報の偏りについて、記憶にも新しい内藤大助と亀田大毅のボクシング・タイトルマッチ報道を例に臨場感豊かに解説。
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DSC_2721.jpgDSC_2723.jpgこの後気分を変え、風間栄一会員の主導のもと、メディア・リテラシーを身につけるにはどうしたらよいかについて、小グループにわかれてのディスカッションと、新藤淳会員と秋山由里会員による発表が行われました。いずれも単一メディアに頼りすぎることの危険と、複数メディアを見ることでバランスのとれた見方を身につけることが強調されました。
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そして最後に小林委員長のまとめ。複数のメディアをバランス良く批評的に読む/観ることの重要性を熱く語り、最後にサントリー常務の野口照久氏の「情報とは読んで字の通り、"情けに報いる"ということだ」という言葉を引用しながら、ツィッターやブログ等を通じて情報発信側にも回る私たちが持つべき「心」を強調して発表は幕を閉じました。

発表者は以上ですが、渡辺会員パート以外のパワーポイント編集を一手に引き受けた長田守礼会員、影の指揮者と言うべきタイムキーパー役をはじめ、運営面をしっかり支えた佐野誠会員、そして的確な意見で例会の方向性を軌道修正し続けた三森勝仁会員と乾亘担当役員の活躍も特記しておかねばなりません。

 自分が所属する委員会の発表であり、客観的な評価が難しいのですが、情報発信委員会として、情報の本質について考え、情報の海に溺れず泳ぎきるための「メディア・リテラシー」を身につけることの重要性を問う役割は、いくばくかなりと果たせたのではないかと思います。

 発表終了後は、新入会員あいさつと会員誕生日祝い、そして監事講評など恒例のセレモニー。例会を終えテンションから解かれた会員一同は、懇親会での和やかな語らいのひと時に向かって、甲府の街を足取り軽く歩いていったのでした。
(文責:情報発信委員会 矢澤孝樹)

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