10月例会 ~青工会アピール大作戦!~

 情報発信委員会主宰による本年度2度目の例会となる10月例会は、『青工会アピール大作戦!』。5月例会『その情報、本当に"正しい"ですか?』でメディ ア・リテラシーに正面から向かいあい、「情報」の本質についての考察をめぐらせた後は、いよいよ例会を通じて外部に情報を「発信」してゆこう、というわけです。

ではその発信の手段とは?なんと、10月20日(土)に行われる「甲府大好きまつり」内のイヴェント"Beat to Beat"に出演し、踊りを披露しよう、というもの。念のためご紹介しておくならば、今年第24回を迎える「甲府大好きまつり」は甲府市制施行100年を 記念して始まったお祭りで、甲府の中心市街地を舞台に、様々なステージ・イヴェントや出展が繰り広げられます。メイン・イヴェントは「まつりパレード」 で、音楽隊・子どもみこし・甲府大好き音頭・Beat to Beatなどのパレードが、甲府の街を盛り上げてゆきます。私たち青工会が出演するBeat to Beatは各種パレードの最後に位置づけられ、出場団体が共通テーマであるこのお祭りのためのオリジナル・サンバ曲に合わせ、それぞれ独自の振り付けによ る踊りを披露し、審査員による評価を受けるのです。

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小林智斉委員長の熱い思いにより提案されたこの例会アイディア、当初は委員会内部で少なからず議論となりました。踊ることが、果たして「情報発信」となり 得るのか。青工会を、踊りによってアピールすることが、果たして効果的なのか。自分たちだけで、観衆を納得させるだけの振り付けを生み出し、ある程度の完 成度まで高めることができるのか。若手事業家の集まりである青工会をヴィジュアル面で表象すべくスーツ姿&共通ネクタイで踊ろう、という基本アイディアは 固まったものの、踊り本体に対する明確なイメージはなかなかまとまりませんでした。

不安を抱えたままの船出を確信に変えてくれたのは、優れた指導者の登場でした。新入会員の田代和馬会員の紹介により、NPO法人ルーデンス(ダンスを通じ て子供たちに身体表現の楽しさを伝える活動を行っている)に所属する、志村香奈子先生に振り付けと指導をお願いすることになったのです。志村先生は例会趣 旨を即座に理解し、ビジネスマンの一日を、「仕事編」と「解放編(アフター5)」に分けて構成したみごとな振り付けを考えてくださいました。

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やがて夏から週1回の夜の練習がはじまり、30~40代中心の会員が、志村先生の指導のもといっせいにダンスのステップを踏む壮大な情景が甲府市内の某所 でくり広げられることになりました。最初はストレッチの段階で阿鼻叫喚の苦しみを味わい、自分の身体がこれほどまでに自由に動かないことに七転八倒してい た会員(特に私...)も、回を重ねるごとにステップに慣れてゆき、踊りの楽しさを実感できるようになりました。これもひとえに、志村先生の卓抜なご指導のお かげでしょう。身体の基本的な動きをまず身につけ、振り付けの「意味」を理解し、あとは反復と細部の詰めによって身体に染みこませてゆく...このプロセス を、明るく楽しく分かりやすく、先生自身の美しいお手本を通じて、会員全体に浸透させていってくださいました。

当日の踊りは17時から、出場全18団体のうち17番目の登場。山梨中央銀行や岡島が立ち並ぶ甲府のメイン・ストリートに集結した会員たちは、全員が漆黒 のスーツ姿、法被姿やチアガールが大多数を占める諸団体の中で異様にアウトレイジな存在感を放ち、心なしか皆さん我々から適度な距離を置いているように思 われます。が、気にしてはいられません。全員、踊ることで頭がいっぱいです。
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盛り上がっている会員、緊張しまくっている会員、それをほぐ すためにひたすら踊りの振り付けを反復する会員(←私)と待ち時間の風景はさまざまでしたが、いよいよ自分たちの番になったらあとは一直線。心強くも一緒 に踊ってくれることになった志村先生と共に、笑顔と開放感で、甲府の街を練り歩き、踊り歩きます。いつしか、春日モールの狭い通りに入ってからは、周囲か ら掛け声がひっきりなしに飛び、盛り上がりが肌で直接感じられ、大いなる一体感と高揚感を全員が味わっていました。練習の時、4分半の踊りのパターンを5 回、6回と繰り返すのが実に体力的に辛かったのが、本番では「え、もう終わり?」というくらい短く、凝縮された時間に感じられました。その後の懇親会が、 ふだん以上の大盛り上がり大会になったことは、申し上げるまでもありません。

審査結果は、残念ながら上位5チームには入 れませんでした。しかし私たちは、「毎日闘うビジネスマン」の踊りを通じ、青工会をアピールし、地方都市の例にもれず決して元気とは言えない甲府の街を活 気づける祝祭の一翼を担うことができたことに、ささやかな誇りを感じています。ご覧になられていた方々が、帰りの道すがら、「あの人たち面白かったよね」 と笑いながらその夜の楽しい語らいに私たちのことを思い出してくれたのなら、本望です。                        
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PCや携帯のヴァーチャルな空間が日常になりつつある私たちにとって、身体表現は「生きることの感覚」を思い出させてくれる、貴重な機会なのかもしれません。会場でも多くの子供たちが踊っていましたが、未来を担う子供たちが、困難な社会を互いの信頼感と共に乗り切ってゆく力を得るために、身体表現はとても尊い意味を持つに違いない、と感じました。無論、私たち大人にとっても。

踊るってすばらしい!

(文責:情報発信委員会 矢澤孝樹)

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このページは、山梨青年工業会が2012年10月28日 15:10に書いたブログ記事です。

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