日頃から皆様方には山梨青年工業会活動に対し多大なご協力いただき特にシニアの先輩方々、関係諸団体の皆様には本当に感謝いたしております。更に事務局を置いていただいております、甲府商工会議所様には、多大なご協力いただきまして、重々有難うございます。いよいよ当会も34年目を向かえ34代目の会長という事で大変身の引き締まる思いでございます。今年一年全力で努めさせていただきます。
本年のスローガン「至 誠」ですが、私が尊敬している方の中の1人で、吉田松陰先生がいます。吉田松陰先生は至誠の人と呼ばれており、萩の松下村塾は私の原点的な要素がある場所であり、迷ったら行く場所の1つであります。昨年の暮れに行ってきたばかりでございます。吉田松陰先生自体幕末エネルギーの原動の元の人であると考えています。改革的要素・物の考え・行動に対しての指針、やはり私の原点である人という事で、尊敬する先生です。
この「至 誠」という言葉はもともとどのような事なのか少し説明させていただきます。孟子にある「至誠を以って向かうなら、どんな者でも必ず心を動かすことが出来る」という言葉に対し松蔭先生は「至誠にして動かされざる者未だこれあらざる也。吾学問二十年、齢亦而立、然れどもいまだこの一語を解する能はず。今茲に関佐の行、願わくば身を以てこれをためさんと。すなはち死生の大事のごときは暫くこれを置かんと」論じています。解釈は「自分の人生、二十年の学問を積み、三十歳まで生きてきたが、まだこの言葉を真に理解できたとは言えない」と自らの至らなさを挙げて、さらに安政の大獄で、江戸召喚に際し取調場において、命を懸けて自分の至誠を貫き、その誠の心で幕府を始め日本を動かしたいと言う決意を表した言葉であり、その様な人物です。
この会のリーダーを務めることの重要性を考えると、この言葉しか無いと思い、このスローガンと致しました。青工会の会員一人一人が信念以て、自らの力で更に躍進させる。これが、この逼迫とした現代を乗り越えていく1つの指針と考えます。私自身、信念持って行動していきます。宜しくお願いいたします。
最後に皆様方のなお一層の御指導、御協力をお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。
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