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☆★☆★☆【 青工会メールマガジン 第77号 (2008/12/17) 】☆★☆★☆
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12月も半ばになり、いよいよ寒さも本格化してまいりました。師走の忙
しい中、仕事に大掃除に忘年会に体調を崩さない様、健康第一!で良いお
年を迎える準備を!今年最後のメールマガジン77号スタートです。

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 【今月のメニュー】
   ◆会長からのひとこと  −− 橋爪会長より
   ◇11月例会のご報告  −− ものづくり委員会
   ◆12月例会のご案内  −− 拡大広報委員会
   ◇リレーコラム     −− 私が語ります!渡辺直樹さん
   ◆シニアリレーコラム  −− 私が語ります!輿石修シニア
   ◇「私の業界の今」   −− 田澤 明さん
   ◆「中国投資」(その5) −− 内田監事
   ◇Enjoy活字Life−− 中井信也さん
   ◆編集後記
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       ★〜〜〜 会長からのひとこと 〜〜〜★
    山梨青年工業会 平成20年度 第37代会長 橋爪千春
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お坊さんも走りまくりの12月、今年も(今年度じゃないですよ!)もう
すぐ終わろうとしています。

 なぜ年末はこんなにも忙しなく感じるのでしょう?  忘年会などのイベ
ント事が多いから?  正月休みが来るから?
それとも、1年が終わるのに何かやり残した事があるような気がして焦る
からでしょうか?・・・理由はよく分からないのですが、12月は他の月
には無い独特の忙しさの雰囲気がありますね。また、今の時期はどこもク
リスマス一色ですが、26日になった途端に何事も無かったかのようにな
るのが昔から寂しく思ってました。ひと月近くクリスマスソングやディス
プレイ等、そこらじゅうクリスマス・クリスマスしていたのに、あっとい
間に今度は正月モード。こんな変わり身の早さも忙しなく感じる原因か
もしれませんね・・・。ともあれ、皆さん何かとバタバタする時ですが、
忙しさのあまり風邪をひいたり怪我をしないように気を付けて、良い1年
の締めくくりとなるようにしてくださいね。

 11月例会の3日間のテクノフェアに参加された皆さま、お疲れ様でし
た。また、協賛品等ご協力頂いた皆さま、ありがとうございました。
今年のブースは参加型にして、会や会員企業のパネルをじっくり見て貰う
為にクイズに答えて頂いたうえで景品を渡したり、大人向けのMy箸作り
コーナーを設置したりと、今までとは一味違ったブースにしました。
最終日の「子供ものづくり体験教室」も、過去2年の恐竜模型からMy箸
作りに変えて、子供達に「ものづくり」の楽しさに触れると同時に「エコ」
について考えて貰えるようなコーナーにしました。
おかげさまで、大人も子供も訪れてくれた人達に楽しんで貰えて青工会の
いいPRになり、会員にとっても改めて会の事や会員企業の事が分かった
りと、大変有意義な3日間だったと思います。

また、同じく最終日に開催されたロボコン山梨では今年も「青工会会長賞」
として、青工会らしい手作りの盾を提供させて頂き、受賞した中学生に喜
んで貰えました。

今回、私は青工会会長としてフェアの開会式・ロボコンの開会式と表彰式
や、フェア30周年の記念式典・懇親会に参加させて頂きました。そんな
中感じた事は、青工会が毎年こうやって積極的にフェア参加する事で、多
くの人や団体から会を認識して頂けたり、期待を掛けられているのだなと
いう事です。これも、毎年おざなりなではない、来場者に楽しんで貰える
ようなブース作りをしているからだと思います。準備運営担当の「ものづ
くり委員会」の皆さん、本当にご苦労様でした。来年も皆さんの期待に応
えられるような青工会ブースになるように会員みんなでがんばりましょう
ね。

さぁ、今月21日(日)は会員・会員家族の皆さんお待ちかねの「クリス
マス例会」になっております。
毎年参加される皆さんに期待の高い例会ですが、このプレッシャーを跳ね
返して今年も楽しんで頂けるように、長田委員長率いる拡大広報委員会の
メンバーが着々と準備をしています。なので、今からワクワクして待って
いてくださいね!!
そして当日は、ちょっぴり早いクリスマスをみんなで存分に楽しみましょ
う!私も今から楽しみにしています。と同時にドキドキもしてますが・・
・(なぜドキドキなのかは当日までのお楽しみ(笑))

それでは、寒さとこんなご時勢に負けずにしっかり顔をあげて、今月も元
気よく  Enjoy Life Enjoy 青工会で参りましょう!!


□■ 11月例会のご報告 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■□─────────────────◆◇ ものづくり委員会 ◇◆


 11月例会は3日間にわたる山梨テクノフェアに参加しました。
・会員の業種の相互理解
・青工会の知名度を上げる
・未来を担う子供達にものづくりの「楽しさ」を実感してもらう
・来場客にものづくりの「楽しさ」「大切さ」「資源の大切さ」を理解し
 てもらう
・会員が青工会の活動内容を再確認する
・他企業との交流の場になる
以上の事を目的として参加しました。

 初日の20日(木)は午前9時から開会セレモニーがあり、橋爪会長が
青工会の代表として参列しました。
10:00の開場で一般来場者が入場してきましたが、初日と言う事もあ
りお客様はとても少なかったです。その中でも私たちはブースに展示され
ている廃油ストーブにお客の目が入った所で、青工会が環境問題に取り組
んでいる事を話してお客様に興味を持っていただき、その上でもっと青工
会の事を知って頂くために、青工会クイズにお誘いし回答していただきま
した。

全問正解のお客様には多くの協賛品の中から一つ好きなものを景品として
差し上げました。もらったお客様はとてもその景品に興味を示しとても満
足そうでした。
My箸造りコーナーは、参加者1名のみと残念な結果でした。
また、外の飲食コーナー脇には廃油ストーブを無償で展示させていただき、
実際に燃焼稼動させました。場外ではありましたが来場者が多く通る場所
でもあり、ストーブ担当者に話しかけてくるお客様がとても多かったです。

 2日目の21日(金)も朝からの一般来場者は少なく、出展企業の方が
私達のブースを訪れてくれました。
My箸造りコーナーでは13名の方に作って頂けました。2日目もクイズ
は好評で急遽、今回の協賛会員企業に連絡をして品数の追加注文させてい
ただきました。

 最終日22日(土)は土曜日という事もあり、一般来場者の出足も早く、
お子様連れも多く来場されていました。
また隣りの会場ではロボットコンテストを開催していた関係で多くの学生
がブースを見学してくれました。
商工会議所と共催した「子供ものづくり体験教室」を午前と午後の2回行
いました。事前準備として委員会メンバーはじめ担当する会員の方達に多
くのチラシを学生に配り、また場内アナウンスもしてもらいました。その
成果もあり、受け付け時間前から事前予約された方以外の子供達も多く来
て順調なスタートでした。

午前の部は43名、午後の部は42名の方が参加してくれました。
子供ものづくり教室ではものづくり委員会を代表して名取委員長が司会進
行を行い、箸の作り方を説明するなかで、「ものを大切にする」と「環境
にやさしいMy箸」を子供に説明いたしました。
当日のチラシを見て参加された方が多く、またTVを見て参加して頂けた
方も少なくありませんでした。
また、ブースでも同時に青工会クイズを沢山の方にして頂けました。
またロボコン山梨2008も開催され、山梨青年工業会会長賞として盾を
製作し協賛しました。最終日は16:00で閉会となり、18:00まで
に委員会メンバー主導で撤収いたしました。

 今回、山梨テクノフェアに参加したことで、新入会員をはじめ多くの会
員の方に青工会ブースを見て会について何かを感じてもらい、また企業パ
ネルを見る事で会員企業間の業種の相互理解が図られたと思い
ます。
また、青工会クイズをすることで、3日間で277名の多くのお客様にパ
ネルを閲覧して頂けたことで、「この企業も青工会に加入しているのか」
「この企業は知っている」など、回答する中で、青工会と会員企業をPR
することが出来ました。
 子供ものづくり体験教室では、ものを作る「楽しさ」を実感して頂き、
「資源の大切さ」も感じていただけました。体験教室開催中に子供に「な
ぜMy箸を作るのか?」・「なぜMy箸を持ち歩くのか?」・「My箸を
作るのはどうですか?」を問いかけ、「わりばしを使わないため」・「木
を大切にする」などの答えをして頂き、また「作るのが楽しい」などの意
見も頂きました。
また、My箸造りコーナーの最終日は「子供が作っているので一緒に作り
たい」や「見ていて楽しそうだから作りたい」などの意見も頂き、
その方達にはMy箸造りコーナーで作って頂きました。

 反省点としては、
・担当表の周知が徹底できてなかったため、欠席者や時間を間違えて担当
 の変更をして対応して頂ただいたこと
・役割分担の引継ぎ連携がスムーズに出来なかったこと
・ものづくり体験教室では、指導員の配置を決めて、全体に気配りの出来
 るようにする方が良かったこと
・協賛品の個数割りが甘かったのと、担当者へ説明が足りなかったため、
 最終日に協賛品が不足してしまったこと
・パネルを張るのに前年度のことを考慮して、今年度はガムテープを使用
 し、剥がしやすかったが、粘着力が弱かったため、毎朝張り直しをした
 こと
以上のような事が反省点でした。
周知や連絡伝達をもっと徹底しなければならないと感じました。

 今回、11月例会は会員の皆様の協力が無ければ開催できませんでした。
出席率につきましても90%以上で、1人で90分以上の出席していただい
た会員も多く、本当に会員が一体となって運営することができ感謝してお
ります。また、事前にチラシを配っていただけた方、協賛品をご用意して
いただいた方、急遽NHKのPRへ出演していただいた拡大広報委員長、
平日というお忙しい中を出席していただき、ブースを盛り上げていただい
た会員の皆様、本当にありがとうございました。


□■ 12月例会のご案内 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■□──────────────────◆◇ 拡大広報委員会 ◇◆


「Enjoy青工会 クリスマスパーティー 2008」

平成20年も残りわずかとなり毎年恒例のクリスマスパーティーを下記の
通り開催致しますので御案内申し上げます。

今年最後の思い出作りの場とし、会員家族の皆様との親睦を深め、共に楽
しいひと時を過ごしたいと思います。

年末のお忙しい時期とは思いますが、ぜひご家族でのご参加を宜しくお願
い致します。 

         記

日時  : 平成20年12月21日(日) 

      受付開始 11:00〜
      開会   11:30〜
      閉会   15:00

場所  : ブライダルビレッジ ミラベル

      笛吹市石和町東高橋252

登録料 : 会員          \3,000
      同伴家族(小学生以上) \1,000
      幼児無料

服装  :   平装

「チャペルでの開会式」や司会に「UTYのアナウンサー」を呼んだりと例
年にないイベントを盛り込んでいます。また、「子供向けのイベント」や
豪華?景品の当たる「お楽しみ抽選会」も企画しておりますので多数の皆
様のご参加をお待ちしております。

※当日はアルコールを用意してありますので飲まれる方は事前に代行の申
し込みをお願いします。


□■ リレーコラム 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■□─────────◆◇ 渡辺自動車整備工場 渡辺直樹さん ◇◆


 皆さん、こんにちは。渡辺自動車整備工場の渡辺直樹です。

入会4年目を迎えた今年は久しぶりに時間がとれる様になりました。
体力維持のためにフットサルは続けていますが、それでも何もしないのも
もったいないので英会話教室に通い始めました。やりたいとは常々思って
いたのですが、近場になく機会がありませんでした。
たまたまなのですが、従妹が英語講師を務める英会話教室が私の家の近所
に新設される事になったので、良い機会だと思い通い始めました。

 緊張しながら、教室に案内されるとそこにいた講師の方はどう見てもア
ジア系のおじさんでした。イメ−ジ的に金髪で背の高いというのがあった
のですが、全くそれと異なる人でした。話を聞くと、両親がインドで移住
してイギリスに行ったとのことで、なので国籍はイギリスということでし
た。また同時に日本航空高校でも英語の講師を務めているそうです。

 そこでは基本1時間のグル−プレッスンなのですが、僕以外社会人の生
徒がいないので全くのプライベ−トレッスンになっています。文法、会話
半分の授業なのですが、一見おじさんと見えた講師も実は僕と年齢もほと
んど変わらず、故に話題も近いものになっていたので、授業のほとんどが
1週間の出来事の話、会話に費やされています。もちろん辞書を使いなが
ら、ジェスチャ−を用いながらですが。

 最近では、個人的にも仲良くなってきまして、いろいろお誘いを受けて
いるのですが、彼はとにかくお酒が好きということなので、この前一緒に
飲みに行きました。日本代表のつもりで挑んだのですが、見事に酔い潰さ
れてしまいました。彼はケロッとしてました。言うだけの事はありました。
やっぱり外国人はお酒は強いです。

 これからのシ−ズンなにかとお酒を飲む機会が多くなると思いますが、
皆さんくれぐれも飲みすぎには注意してくださいね。体が資本です。道端
で寝るなんてもっての他ですよ。功刀さん。。。


<渡辺会員、ありがとうございました。
   次回は、意外ですがリレーコラム初登場の三森直前会長
                   よろしくおねがいします>


□■ シニアリレーコラム 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■□───────────◆◇ (株)輿石産業  輿石修シニア ◇◆


Q1.近況をお聞かせいただけますでしょうか。

現在私は、甲府市議会議員二期目の1年7ヶ月が経過したところでありま
す。今環境水道委員会の委員長を勤めさせていただいています。環境水道
委員会は、主に上下水道局と環境部の担当でありまして、ビッグプロジェ
クトとしましては、甲府市、笛吹市、山梨市、甲州市の4市で進めている、
新たなゴミの焼却施設があります。
平成27年完成を目標に4市で取り組んでいますが、処理対象人口約35
万人のゴミを最先端技術で処理を行います。が、お金も300億円以上か
かるようなので前途多難であります。
 また、地域でも立場上いろいろな役をやらせていただいていますが、一
つに私の住んでいる大里地区の自治会連合会長をさせていただいておりま
す。今年度も、子供たちのための「大里地区ようめしを食べる会」とか
「おおさと健康まつり」、「大里地区防災訓練」なんかを行いました。
いろいろ取り留めのないことを書かせていただきましたが、近況報告とさ
せていただきます。

Q2.本会在籍時の印象深い思い出をお聞かせいただけますでしょうか。

私は、本当に青工会在籍中は、本当に申し訳ありませんでしたが、不良会
員でした。が、私の数少ない行事参加の中でリニアの試乗会がありました。
たまたま参加できたのですが、あの地上での時速500kmの体験は、本
当によかったと思います。意外と周りに乗ったことのない人が多く、貴重
な体験でした。
私の乗った当時は、リニアの実用化は夢物語だったように覚えていますが、
いよいよ現実味をおびてきました。が、全線開通にはまだまだ時間がかか
るようなので、とりあえず近い将来できる42kmの実験線をJRとタイアッ
プして全国からリニアの試乗をする観光客を集めたら実験線周辺の自治体
は、少しは活性化すると思います。皆さんどうでしょうか?

Q3.今の本会に要望や期待することがありましたらお願いします。

今、日本だけでなく世界中が不況の波にあえいでいます。本会の会員の方
々の会社も大変だと思います。
私は、直接は何も出来ませんが、議会人として甲府市、山梨の活性化のた
めに発言し続けさせていただきます。


<輿石修シニア、ありがとうございました。
    次回は、(株)クリエイトパートナーズの木口正徳シニア、
                   よろしくお願い致します。>


□■ 「私の業界の今」 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■□──────────────◆◇ アド創造 田澤 明さん ◇◆


「広告の終わりの始まり」

テレビA、営業損益が5億円の赤字(前年同期は74億円の黒字)、最終
(当期)損益も103億円の赤字(同47億円の黒字)だった。営業損失
と最終損失は中間決算の公表を始めた00年9月以降初めて。
「広告収入の落ち込みや販売部数減少などが響き、営業損失を計上」との
こと。Nテレ、テレTは30年ぶりに赤字。創業以来初。これは、90年の
バブル崩壊でも陥らなかった状況でもあって、事態は相当深刻。電博は揃っ
て減収・減益だし、老舗月刊誌相次ぎ廃刊。媒体の多様化、活字離れ、ネッ
トの台頭などという簡単な問題ではない!

こんな結果は当然と言えば当然。

誤解を恐れず言えば、(あくまでも私感です)。価値観が大きく変わって
きているのだと思う。
●無理して働く→ゆとりをもって働く
●消費こそ美徳→物は大切にする
●時間を犠牲に金もうけ→時間こそ大切
●上昇志向→身の丈のものを
●大量生産→少量生産
●マスマーケット→ニッチマ−ケット
●企業対個人→個人対個人
●低価格を目指す→高付加価値

消費は美徳からの変化により、今までの「今使っているものを旧式にさせ
る」創造的破壊な広告表現は戻らないだろう。ならばどうすればよいのだ
ろうか。価値観の変化がヒントになるんだと思います。

先日何かでこんな話を聞いた。
産地型商店街という新業態があるという。漁港で水揚げされる魚は300種
類くらいあっても、スーパーマーケットの店頭では30種類〜50種類しか置
かれていない。スーパーに置かれない魚達は水産加工品になったり、場合
によっては捨てられている。産地の直売所では、漁港であがった、食べら
れる魚はほぼすべて販売され、さらに、食べ方がわからないと店員さん
(漁師さんのおかみさんが多い)が教えてくれるらしい。流通経路を短縮
し、新鮮な商品を提供する。
今まで見過ごしていた、もしくは見向きもされなかった部分のサービスや
商品が形を変えて生まれる可能性が拡がってきたとも言えます。

◎広告って何だ! 
広告がなければ新しいサービスも製品も世に知れ渡る事もなく今の発展社
会もなかった事でしょう。
新聞もテレビもラジオもインターネットも広告で成り立っている。今の社
会を作ってきた相当に重要なドライバーが「広告による収益」というシス
テムだ。広告があるから、無料でテレビが見られて、ラジオが聴ける。新
聞が毎日届けられる。そんな過剰なまでの文化の洪水を享受できるのは、
この広告システムの発見があったから。(別に、だから広告は大切、とい
うような事ではないです。)

◎広告屋って何だ!
よく広告屋ってどんな仕事をしているの?と聞かれる事が多い。チラシや
パンフレットを創っています。と、答える。間違いはないのだが、創るの
が仕事ではなく、簡単に言うと、お客様(広告を出す企業やお店)の目的
(売上向上や集客など)を達成する為にどんな媒体を選択し、どんな表現
や言葉・方法で、それを達成していくのかを一緒に考えるのが仕事。

時代の変化や価値観とともに広告も大きく変わろうとしています。
でも永遠に変わらないものは何の為にこの仕事をしているのかということ。
自分は何屋かをもう一度真剣に考え、進んでいくしかない。今を新たなチャ
ンスの到来と捉えたいと思います。


□■ 「中国投資」 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■□─────────────────────◆◇ 内田監事 ◇◆


中国投資失敗談(その5)

(前回からの続きです)

1994年9月、「J’s Cafe & Bar」はオープンした。
手元資金は残り少なくなっていたが、店がオープンすれば日銭が入って会
社は回転していくと考えていた。マクドナルドが大繁盛していたので、私
のカフェにもきっと大勢のお客様が来ると思っていた。
日本はバブル経済崩壊後の不景気で、追加の資金を中国に持って行くこと
は難しくなっていた。とにかく中国の会社は中国で回していくしかない。
今思えば信じられないことだが、オープン時点で運転資金は1ヶ月分しか
残っていなかった。

営業時間は午前11時から夜中の1時まで。昼はランチタイムとティータイ
ムの利用、夜はバーの利用を見込んだ。スタッフは2交代、20歳代前半
の意欲的な人材を30名採用し、日本式の気持ちよいサービスを教育した。
当時の中国には“サービス”という概念が少なく、接客業であっても笑顔
を見せない店員がほとんどだった。とりあえず笑顔と挨拶はきちんとでき
る人を採用した。

カフェのメニューは日本の喫茶店と同じように、カレーやスパゲッティ、
サンドイッチなどを中心にした。日本では最も親しまれているカレーライ
スも、中国人には全く異質の食べ物らしい。ある日私は自慢の手作り特製
カレーを中国人スタッフに振舞ったのだが、それを食べた全員が「不好吃」
(まずい)と顔をしかめて言う。「そんなバカな」と食べてみると、我な
がら美味しい。変だ。カレーは中国人の味覚には合わないらしい。
それなら次はスパゲッティだと、絶妙のアルデンテで茹でたパスタを作っ
たが、中国人スタッフはそれを食べて一言「…硬い」。

飲み物はコーヒー、紅茶、ソフトドリンク、アルコールの他に、20種類
ほどの中国茶を用意した。漢方として薬効も期待できるらしい。結果とし
て、コーヒーはほとんど売れず、中国茶が一番人気だった(カフェなのに…)。
当然食事も人気が出ない。
最初の1ヶ月、昼間の営業実績は散々だった。

オシャレな内装と照明で雰囲気がいい夜のバーに期待した。成金風のオジ
サンが若い女を連れてやってくる。そのオジサンからクレームがついた。
「もっと照明を暗くしろ!」そして大声で話し、大笑いする。――― 一
気にいかがわしい場末のバーになってしまった。夜もあまり売上にならな
かった。

「オープンしたその時から大繁盛!」という甘すぎる見込みは脆くも崩れ
去った。誰も知らない日本式カフェバーを、世界のマクドナルドと同じに
考えていたのだからアホ過ぎて話しにならない。マーケティング戦略も何
もなかった。ただひたすら、「他人より早い」「これから流行る」に期待
していた。

オープンの5日後、中国のスタッフに任せて日本に帰国した。10月、1
1月と1週間ずつ中国に行ったが、少しずつ客数は増えてきたものの、業
績が改善するところまではいかなかった。中国に行く度ごとに、現地マネー
ジャーからは「お金が足りない」と愚痴をこぼされた。「お前たちで知恵
を絞って何とかしろ!」と半ばキレぎみに突き放してしまった。

そして12月に中国に行って店に入ったとき、我が目を疑った。カフェコー
ナーがなんと「鍋コーナー」になっていたのだ。中国人マネージャーは自
慢げに「冬は寒いから鍋が人気です。いい考えでしょう。しかも食べ放題
です!」と言う。カフェのカウンターにところ狭しと鍋の材料が並んでい
た。
中国人スタッフが知恵を絞った結果、私の『日本のオシャレなカフェバー 』
は『中国の暖かい火鍋屋』に変身した。店の看板は【J’s Cafe 
& Bar】のままだ。「カフェバーで鍋の食べ放題?何なんだこの店は!?」
何が何だか分からない。情けないことに、『火鍋屋』になってからの方が
売上が多いらしい。
それでも僅かに売上が増えただけで、店の経営がどうにかなるほどのもの
ではなかった。運転資金を潤沢に準備して数ヶ月我慢できていれば結果は
違っていたのかもしれないが、追加資金も準備しなかった私に『火鍋屋』
を責めることはできなかった。

翌1995年の春には山梨県から経営者を10名ほど連れて中国福州市の
視察に行った。メインはオープンした私のカフェバーの視察で、半年前か
らスケジュールが決まっていた。しかし、その時には店のシャッターは降
りた状態であり、折角中国まで行った皆様に店をお見せすることが出来な
かった。

美容室に続く失敗。しかし、これだけでは終わらなかった。

 (次号に続く)


□■□■□■□■□ Enjoy 活字Life ■□■□■□■□■□
■□───────────◆◇ (有)中井製作所 中井信也さん ◇◆


著者名   小野不由美
主要作品  十二国記(講談社) 屍鬼(新潮社)
ジャンル  ファンタジー ホラー
コメント    出会いは中学生の頃でした。書店で山田章博さんの手が
        けた表紙に惹かれて手に取ったのが現在も続く「十二国
        記」というシリーズです(当時はまだシリーズ名は無く
        十二の国の物語と呼ばれていたと記憶しています)。そ
        の完璧な世界観に魅了され、今も読み続けている作家で
        す。
         「十二国記」はファンタジー作品ですが、「屍鬼」
        「東亰異聞」「過ぎる十七の春」等、主にホラーや怪談
        を得意としているようです。
        講談社ティーンズハートでデビューされた方で、中身 
        はホラーなのですが現在の作品からは想像できない文 
        面を書いてました。「悪霊」シリーズというのがあって、
        女の子の一人称、ピンクの背表紙と男の私では買いづら
        い文庫でしたが意を決して大人買い。
        ぶっちゃけます、面白いです怖いです。どの作品もそう
        なのですが、読了後のスッキリ感がスゴイ!。ホラーで
        スッキリもどうかと思いますが、物語に張られた伏線の
        消化の仕方は私の読んだどの小説よりもすばらしいです。
        「十二国記」シリーズ、現在も続くと書きましたが続編
        出版を数年は待ちます。興味のある方はその点覚悟して
        下さい。


………………………… <<<< 編集後記  >>>> ……………………………

今月も原稿を頂いたみなさんありがとうございました。
 今月はいつもより発行が遅くなってすみませんでした。
 さて来月の「私の業界の今」は食品販売、食品業界の今を(有)山梨鶏卵
市場の細川雅通さんに教えて頂きたいと思います。細川さん宜しくお願いし
ます。
 
                         <<松下清人>>

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●青工会HP掲載内容の変更も、総務情報委員会までご連絡ください。

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  ■ 編集長  :宮下 純 (山梨青年工業会 総務情報委員長)
  ■ 制作者  :松下清人 (山梨青年工業会 総務情報委員)
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