2014年6月アーカイブ

東日本大震災から3年が経ちました。

メディアでは原発事故に関する話題は頻繁に流れるものの、被災地の人たちの話や、復興の話は殆ど聞くことが無くなりました。
だからこそ、誰もが「復興はどこまで進んでるのか?」「もう大分進んでるんじゃないか?」と考えてしまいます。

ものづくり委員会主催の6月例会「今、画面のその先へ~ものづくりの未来を育てよう~」と題し、
今の福島の被災地をその目で確かめ、また現地の子供たちを対象に、「出張ものづくり体験教室」を開いて、ものづくりの楽しさを知って貰おうという趣旨で行われました。

6月14日の朝、井上鋼材玉穂営業所に集まった会員を乗せたバスは、一路福島へ。
「道の駅四ツ倉港」で当日の案内を勤めていただくNPO法人「ふよう土」の方と合流し、
いよいよスタディツアーの現場となる、富岡町へと向かいます。

道中、広野町、楢葉町と進んで行くバスの中から至るところに置かれている黒い袋の山が。
全て、除染の際に出た土を収めた袋だという説明に、皆言葉を失います。
そしてたどり着いたJR常磐線富岡駅。
駅舎があったであろう場所には、ぽつんと改札だけが残り、線路には津波で流されて来たであろう車が放置されたままの状態で残っています。
その周辺を見渡してみても震災当時のままの状態で残っているという有様でした。

続いてバスに乗り、富岡町を回った後は小学校の敷地を使った仮設商店街「浜風商店街」を回り、現在再建が進んでいる久之浜を回って、初日を終りました。


翌日は、いわき市の赤井小学校にて5~6年生の子供たちを迎えての「出張子供ものづくり体験教室」を開催。
設計図はなく、実際に組み立てられた物を見ながら想像を巡らせて、悪戦苦闘しながらも一生懸命頑張り、その後に振舞われたほうとうと吉田のうどんを元気に食べる子供たちの姿が、商店街の店主さんたちの元気な姿と被ります。
最後は斉木委員長の十八番でもある、花火の説明と校庭での実際の打ち上げをもって、6月例会の全行程が終りました。

被災地の復興までは、まだまだ遠い道のりがあります。
しかし、今回出会った皆さんの中に悲壮感は微塵も感じられず、むしろ「自分たちで頑張ろう!」という意気込みすら感じられました。

大自然の猛威の前に、人は無力です。
しかし、災害から立ちあがろうとする人々の力は、それ以上なのです。
「がんばっぺ、東北!」を合言葉に。
ここ数年、街を歩いていて外国人を見ない日はありません。
コンビニの店員さんが中国人留学生、なんてことも当たり前の風景になりました。
いまや日本国内に住む外国人の人数は、203万3656人(法務省 平成24年末データより)
に上ります。

しかしながら、私達のどれだけが外国人と接しているでしょうか?
話したことがあるでしょうか?
去る5月16日、渡辺委員長率いる「情報交流委員会」の五月例会では、
「Ola Brazil~多文化共生社会を楽しむために~」と題し、
南アルプス学園において、現在県内在住の日系ブラジル人の方との交流会を開催しました。

宮下副会長のポルトガル語による開会宣言から始まり、
情報交流委員会の今年度の方針の一つ、「ダイバーシティマネジメント」についての
発表が行われ、その後は各テーブルごとに自己紹介を兼ねたゲームを行って、
いよいよ食事会へと進みます。

和気藹々とした雰囲気の中、今度は日系ブラジルの方から、かつて行われた移民の歴史、
そして現在の話の発表が行われました。

現在の日本は、まだ多文化共生には遠いといえるでしょう。
至るところで行われている外国人排斥のデモや、サッカー競技場の横断幕問題。
そういう報道を見るたびに、なぜ分かり合おうとしないのか、という気持ちが生まれます。
しかし、相手も一人の人間であること、話をして、交流をしてみることで、
新たな考えが浮かぶのではないでしょうか。

例会の最後に、皆でバナナを掲げて撮った写真が、これから我々の姿であることを
願わずにはいられません。

(文責:親睦・拡大委員会 長田守礼)

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